ことばとジェンダー展

2020.9.25

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はじめに
「ことばとジェンダー展」は、「ことば」という観点からジェンダーを見つめる展示です。
ジェンダーは、哲学、政治、生物学、医学、社会、倫理、歴史など、
様々なことがらが複雑に絡み合っている概念ですから、
それについて考えることは、容易なことではありません。
私たちは、そんな複雑なジェンダーを、展示で表現しようと試みました。
ジェンダーを展示にする上で、数ある切り口の一つとして、今回選んだのは「ことば」。
人間がことばをつくり、ことばが人間をつくります。
ことばは、その時代における人々の価値観の映し鏡とも言えるでしょう。
あなたが普段何気なく聞いていることば、使っていることばにも、
ジェンダーが関わっているものがたくさんあります。
私たちはただ、それに気づいてほしいのです。
そこから先、どう捉え、何を考えるかはあなたに委ねます。
この展示が、あなたをとりまく「ジェンダー」について考えるきっかけとなれば幸いです。
それでは、どうぞごゆっくりお楽しみください。
―ことばとジェンダー展制作メンバー一同

大石 碧
石井 優里
徐 徳恵
染矢 光信
高橋 丞太郎
鶴 菜々子
土肥 真維華
中島 一
中村 奈桜子
花本 理子
疋田 睦
山野 和磨

展示内容

1.漢字とジェンダー
古代中国でのジェンダー役割がどのようなものであったか、女とは、男とはどのように捉えられてきたのか、漢字の成り立ちを通して見えてくるだろう。


2.役割語とジェンダー
話し方と人物像が結びついているとき、その話し方を役割語という。女ことば、男ことばはジェンダーステレオタイプでもあり、漫画などのフィクションにおいて効果的に人物像を伝えるための常套手段でもある。


3.ジェンダーかるた
「ちはやぶる~」とくれば「からくれなゐに~」。上の句、下の句が常にセットのかるたは、まるで○○女子・男子。「理系」とくれば「女子」、「料理」とくれば「男子」。


4.鏡の国のジェンダー
「男子力」、「ジェンダーレス女子」、「リケダン」、「メイク女子」、男子と女子を反転させちゃおう!違和感を感じるなら、それは男女が非対称だってこと。


5.ことばとジェンダー
「亭主」や「嫁」といったことばが残り続ける一方で、「Questioning」「Agender」など性別を表す新しいことばが次々と生まれてくる。われわれの価値観が変わるにつれて、ことばも移り変わってゆくのだろう。

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